カービングターンを練習していて恐怖心を持たれることが多い、切り返し〜谷回りの部分について、「こんなイメージで滑ると良いですよ」という記事を書いてみます。
スポンサーリンク
先の記事で、理想的なA→Bへの重心移動について触れました。
前回記事は、青い矢印から見た重心移動を中心に解説しましたが、今回は滑走者(赤い矢印)から見たイメージについて解説します。
A点から(M点の切り返しを経て)B点への重心移動をどのように行うか。という内容です。
ありがちな悩み
- スピードが上がってくると、切り返しが怖い
- 「重心を谷に」って言われても、そんな事したら落っこちてしまいそう・・・
- 落ち着いて切り返せるまで山回りがずっと続いてしまう。
こんな方に有効です。
体の動かし方
- ターン後半は、後ろ足荷重、ターン後半の動き(続き)
- ターン前半は前足荷重が大事。
とこれまで説明してきました。上図のイメージです。(前足荷重の姿勢は、レベルに応じて変えてください)
おさらいしたい方はこちらを。
意外と誰も教えてくれないバッチテスト2級と1級の決定的な違い
上空から見た図
この前後の荷重を上から見ると、こんな感じです。板は滑走ラインに沿っていますが、重心(軸)位置はA→Bと、かなり山から谷に移動しています。
本記事の最初の図にある青い矢印から見たイメージだと、こうですね。
超えるべき壁。谷底へ飛び込むような恐怖心
これは・・・慣れない人にしてみれば自ら谷底へ飛び込むような恐怖です。谷回りの間っていかにも逆エッジ風ですし。これもカービング始めた方が超えるべき壁なのです
遠くの木を目印にすると良い!
A点の滑走者から見たイメージを書いてみましょう。シチュエーションはバックサイドターン後半です。だいたいどこのゲレンデも斜面の端まで視線を持っていくと、木があるはずです。これが大変良い目印になります。
今まさに進んでいる方向が②の方角。切り返しせずに山側のエッジに乗ったままだと①へ。ですが、切り返しのための正解地点は③〜④です。(ターン弧を小さくしたい場合は④へ)ここに向かって重心を移動させる事が大事です。
感覚が分からずにやみくもに動いていると、ついつい目線も足下に落ちてしまいがちですので、ゲレンデ端の木を目印にすると良いでしょう。
黒木誠プロが解説する谷回りについて
ありがたいことにJOINTのDVD「滑力5」にて、プロライダーの黒木誠さんが解説してくれています。詳しくはリンクの先の動画をご覧いただくとして、要点をキャプチャしてみました。
(この手すりを斜面に見立てて)ターン後半、山回りのときにコース端を見ると、位置関係が把握しやすい。切り返しの際の重心を投げる位置も答え合わせが簡単にできる。
ターン後半滑っていきながら・・・
さっきイメージした答えのところに・・・
進んでいける!
そうすることで、谷回りが簡単に捉えていける!
目線を進行方向へ
先を見ようとするあまり、目線が谷に落ちてしまっている方は、特に意識して進行方向を見ることが大事です。そのためにもコース端の木を目印にするのは非常にオススメです。
こうすることで、自分から谷に落ちていく恐怖感を克服しやすくなると思います。
トゥエッジで斜滑降したら倒れちゃうからできるわけない、と思うかもしれませんが、自分では斜滑降のつもりでもちゃんと曲がっているので簡単には倒れません。 目線とトゥエッジの斜滑降をしっかり意識することで、フロントサイドの谷回りが横に広がります。
細かい動作のコツは、こちらにまとめていますので併せチェックしてみて下さい。
注意すること
フロントサイド〜バックサイドへの切り返しで実施するときは、特に死角が多くなるので、周囲のボーダー・スキーヤーと衝突しないよう十分注意してください。
谷回りの感覚がまだない方は、棒立ちカービングの練習をこなしておくのが良いと思います★
スポンサーリンク