スノーボード カービングターン上達のまとめ!!

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メンタルトレーニングに役立つ本を買った。コツをちょっとだけ3つ紹介。

私たちの内面に存在する2人の人格と上手く付き合うことで、スポーツをもっと自然に上達させる方法があるということを最近知りました。

これまで、技術力の向上に重点を置いて解説してきた弊ブログですが、今回は切り口を変えて、精神面・メンタル面を整えることの重要性をテーマに取り上げてみます。
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錦織、3年ぶり8強進出 全豪テニス:写真 :日本経済新聞

日々楽しんでいるスポーツで、「イメージ通りの動きができたらどれだけエキサイティングで格好良いだろうか!」と思うのですが、実際は頭の中で「ああでもない、こうでもない」と悶々と堂々巡りをすることがしばしば。
そこで、心・メンタルを整えて上達に活かす方法について勉強してみました。

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参考にしたのはこちらの本。


新インナーゲーム―心で勝つ!集中の科学

W.ティモシー ガルウェイ
日刊スポーツ出版社
売り上げランキング: 3,656

記事概略

メンタル、精神面、集中力を鍛え、自分の内面からスポーツを上達させる方法を学んでみた。

観察→イメージ→感覚・感触によるフィードバック。「見る、想像する、感じる」という自身の感覚を使うことにより、その人が本来備え持っている感覚を充分に発揮させ、自然に上達する方法について説かれた本。

スポーツ全般の上達に応用できるのはもちろん、「人生の充実に必要なこと」として語られている事柄とも共通点が多かった良本なので、紹介する次第。


購入したきっかけ

以前の記事でレビューしていた、大人のための読書の全技術という本にて、「社会人が読んでおくべき50冊」としてお勧めされていました。

存在を知ったのは3ヶ月ぐらい前だったのですが、タイトルや表紙の絵から「なんとなく買おうという気にならない気持ち」が潜在的にあり、3ヶ月も寝かせてしまいました。
最近になって、スノーボードシーズン真っ盛りでハウツーものに飢えていたというのと、ちょうどテニスの全豪オープンがTVでも視聴できること(もともとこの本はテニスのメンタル面に重点を置いた本なのです!錦織選手残念!)等が重なりタイミング良く購入となった次第。


内容を一部紹介。インナーゲームとは?

タイトルにある「インナーゲーム」というキーワード。本を読み進めるまで何のことかイメージが付きませんでした。
これは、テニスをプレーする自分(セルフ1)と自身(セルフ2)という、体内に存在する2つの人格とのやりとりのことを指すとのこと。
上達を妨げるセルフ1と、子供のように純粋なセルフ2。この2つの人格が自分の中に存在しており、いかにしてセルフ2にのびのびとプレーさせるか。というのが本書では肝として解説されています。


上達のコツ①〜判断しない〜 セルフ1(こうするべきだ、これは良い、これはダメ)を黙らせる

これは、練習やプレーの結果について、善し悪しを判断しない。というものだそうです。
セルフ1は、ほめられたい、認められたい、勝ちたい。といったエゴとして揶揄されており、こういった雑念が上達を大いに妨げているとのこと。


最初に学ぶべき術は、人間の判断癖を消去することだ

確かに、人に良いところを見せてやろう。とか、失敗したらどうしよう。という思いが頭に浮かぶと、とたんに調子が悪くなるのは経験されている方も多いはず。

セルフ1を静かにさせるために重要なポイントは「客観的な観察」。結果の善し悪しを判断するのではなく、鏡や動画などを見て自分がどうなっているかを認識し、理想やお手本とするイメージと比較するだけに留めるのが良いそうです。


上達のコツ②〜イメージを与え、感覚に頼る〜 セルフ2(自身の感覚、イメージ、感触)を信頼する

セルフ2は自分自身の「自身」。体そのもの という意味で使われています。
セルフ2との対話言語は視覚と感覚。したい動きを視覚に訴え、している動きを感じ取り、イメージに近づける。というのがここでのポイント。


チャンピオンシップの生中継を見た後で、自分が信じられないほど良いプレーをするのを、多くのプレーヤーが体験したことだろう。

ここで、簡単に試せる具体的な一例を。
手を(指先まで含めて)肩の高さに真っ直ぐに伸ばす。という実験をしてみます。
自分では完全に真っ直ぐなイメージで手を伸ばしてみるのですが・・・
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写真を撮ってもらうと、一目瞭然。

こういった自分の感覚と実際の動作とのズレ、「腕はもう少し上。手の角度もほんの少し上向きに」こういった修正を「感覚」を通じて行うのが良いそうです。

これについては、過去に書いたこちらの記事とも通じるものがありますね。


また今回は、武井壮が語った「スポーツが短期間で上達するコツ」が説得力あり過ぎてスゴいという記事も参考にしています。

「考えるな。感じろ。」というブルース・リーの名言も、言わんとしているのはこのことなのでしょう。


上達のコツ③〜今だけに集中〜 集中力を高める方法

現状をよく観察し、イメージ通りの動きになるように感覚を研ぎ澄ませて練習する・・・これを最も効果的に行うには、今ここにあるものに集中することが重要。

テニスの例で言えば、ボールの縫い目、バウンド音、打球音などに集中する。というのがポピュラーな手段ですね。
「このゲームを落としたらどうしよう。」とか、「あと1ポイント取れば勝ちだ。」といった雑念は「今ここ」に無い、先のこと。スノボの例で言うと、転んだらどうしよう、これ以上スピードが出ると難しい。などといったことが、今ここに無いものでしょう。


オススメは呼吸に集中

著者がオススメするのは呼吸に集中すること。確かに、常に今ここにあります。
ショートターンのリズムも呼吸が重要と言われることがありますし、雪を刻む「ザッ、ザッ」という音も「今ここにあるもの」ですね。


私はポイントが終わると、ボールを拾いにいくにせよ、コートを変えるにせよ、心を呼吸に置くことにしている。

バッジテスト1級に失敗し、不合格だった時は、「とにかく転ばないように」ということしか考えていませんでした。緊張のせいもあって、昼食ものどを通らず、まったく受かる気がしませんでした。結果はもちろん?不合格。
しかし、後日リトライする時は、「この動き」で絶対に合格できる!とイケイケで受験した(そして見事1級合格した)ことを思い出します。



他にも、

  • テクニックの発見
  • 習慣を変える方法

といった点等について触れられていますが、詳細は書店等でご確認ください。


まとめ

精神・メンタルを整え、上達に活かすには、

  • 判断癖をなくす
  • 望む動きを具体的にイメージする。
  • 自分の体の感覚、感触を信頼してやらせてみる。
  • 「今ここにあるもの」に集中する

という点がポイント!

なりたい自分をイメージし、お金や時間などの資源を最も大事なものに集中して取り組む。という人生成功のコツとも通じるものがありますね。


本来私たちが生まれながらにして備え持っている自身は全く変える必要がなく、もとから素晴らしいものなのだ!

ちょっと理屈っぽいハウツー記事も、感覚やイメージで共感していただけるような内容に適宜改良していきたいですね。
環境が人を育てる。という名言も、お手本となるイメージが現実に目の前に存在するからだ!と考えると、妙に納得。



参考になれば幸いです。

では!


新インナーゲーム―心で勝つ!集中の科学

W.ティモシー ガルウェイ
日刊スポーツ出版社
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