滑走中は動きがあるから斜度を意識しづらい。そんな余裕がない。
ターン後半でノーズがどうも詰まってしまう。
こんな方に、家でもできる斜面の体験装置を作ってみました。
記事概略
- すのこを使って室内に斜面を作ってみた。
- 斜面の上でポジションの確認をすることで、滑走中の条件により近い環境で動作確認ができる。
- ひいては、ターン後半のノーズのつまり解消やターン前半のノーズのとらえの練習にも効果的
- かかった費用は500円ぐらい。
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準備したもの
- スノコ(30×60cmぐらい)
- 15cmぐらいの高さのもの(スノコの下敷きになるもの)
これだけです。
1.のスノコはホームセンターで500円ぐらいで購入。
2.は雑誌やダンボールを重ねたりすればすぐにできちゃうと思います。私はDIYで余っていた木の端材を流用しました。
私のスタンス幅(54cm前後)だとスノコの幅を目一杯使わないといけませんので、身長の高い方はもう少し大きなサイズがおすすめです。
この条件だと斜度は16度。
スマホの分度器アプリで角度を測定すると、直滑降の想定で約16度。
練習には丁度良い斜度でしょうか。
斜面を斜めに滑っている想定だと・・・
直滑降20度の斜度で、
このぐらいの角度(30度ぐらい?)で斜めに滑っている時に
同じ16度になります。本番バーンにだいぶ近い条件では!?
普通に立つと、前足に体重がかかりすぎる。
何も考えずに普通に立つと、前足に体重がかかっているのがよ〜く分かります。
以前の記事でも書きましたが、ターン後半で体の動きを止めてしまうと、自然と体重が前にかかってしまい、ノーズが詰まったり、テールがずれたりする現象が発生しがち。
その姿勢のまま斜面に入ると、、、あれれ?なんだか前寄りです。
斜面では、ボードのセンターに乗るという意味の「まっすぐ」と、直立(ちょくりつ)するという意味の「まっすぐ」とでは、ずいぶん意味合いが違ってくるのです。
カービングターン後半でノーズが詰まる(刺さる)のはなぜ!?
これをまさに体験することができます。
重心がセンターに来る立ち位置は・・・
では、前足寄りの重心をセンターに持って行こうとすると、
だいたいこんな姿勢がちょうど重心が真ん中(おへその下あたり)にくる感じです。後ろ膝を少し曲げ、逆に前膝はあまり曲げない。
外からみると、後ろ足に寄っているように見えますよね。でも斜面に立っている私の感覚は、これでまっすぐなんですよ。
このように、斜度を意識してあげることで、前後の重心位置の感覚がより磨かれ、
- ターン後半でノーズが詰まる!
- ターン後半でテールが流れる
といった、「前足に体重が残ったまま」が原因で生じるターン後半のありがちな現象が改善できるはず。
私自身もバッジテスト取得に向けて練習をしていた時に、ターン後半でノーズが詰まる現象に随分悩まされした。
ですが、こうやってダミー環境で試してみることで「この姿勢だからここに重心があるのか!」というのが一発で確認できるようになります。
無駄な滑りを重ねる必要もなく、家にいながら上達する!ってのはこういうことかなぁと。
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応用パターン
たとえばスノコを横にして、
木の葉落としをしている想定。
その状態からどれだけ前足側の膝や骨盤を前方に動かせば、前足に体重が乗るか。
なんてこともじっくり試してみることができます。これも「自分が思っている以上に動かさないと、重心がしっかりと前足に乗らない」ということが分かるはず。
まとめ
勝手に滑り出さないけど、斜度がある。こんな環境でポジションチェックを試してみることで、こちらやこちらでご説明してきた、「ターン前半の前足加重って、ここまで必要なのか!」というのを理屈ではなく感覚で意識することができます。
あれこれ説明するよりも実際に体で感じてみるほうが、案外手っ取り早いかもしれませんね。
さほどお金をかけなくても実践できるので、興味がある人は試してみてください!
(注:足場が崩れたりすることもあるので試される場合は自己責任でお願いしますね)
では!
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