以前の記事で「角付けが弱いのは谷回りで軸が倒れていないからですよ」と紹介しましたが、その部分についてさらに掘り下げるべく、谷回りを研究してみます。
谷回りがきちんと作れている人を見かけると、思わずガン見してしまいます。なぜなら均等なS字を描き美しいから。
上手くなればなるほど、谷回りの作り方をチェックされるようになると言っても過言では無いでしょう。
スポンサーリンク
この谷回りがスゴイ!どうやったらできるんだ!?
youtubeで参考になる動きを探していたころ、ピッタリくるものを発見しましたので、まずはこちらをご覧ください。
元動画はこちらです。
RUN&TALK_RUN&TRICK.mov - YouTube
お急ぎの方は、こちらのGIFを。
バックサイドでまっすぐな体軸を保った状態で、6〜7コマもの間(まるで静止しているかのように!)、谷回りをしているのが分かるかと思います。(※谷回りは、下図の①〜②、③〜④です)
谷回りのコツは、切り返し前にアリ!
何度も見ているうちに、動きのきっかけがある事に気が付きました。
まずフロントサイドの後半。この時点で既に目線は次のターン方向を向いています。
「次へ」と意識を向けていることが分かります。
もう少しすると、後ろの手の動きがはっきりと切り返しに向けて動き出します。
瞬く間に切り返しを行い、ドンピシャで前足に体重を乗せていってます。あとはこのままの姿勢で滑っている感じですね。
ということは、ターンインの時点で既にこの姿勢になっている必要があるということです。
いきなり谷回りの姿勢を取ろうとしても無理
この動画からヒントをまとめると、
- 直前のターンの終盤から意識を「次へ」向けている
- 切り返しの直後から既に前足に体重を乗せていること
- これらの重心移動を最短距離で行っていること
となります。
直前のターンの終わり頃から準備しないとダメということですね。
谷回りにはちょっとしたコツがあるみたい。
別のサイトで(スキーですが)谷回りについて、私の心に響いたハウツーがあったので紹介させていただきます。
谷回りの、どの部分が難しいのか?
難しいのは、谷回りの「最中」ではなく「入る瞬間」です。境目の切り替えが難しいのです。まずは山回りで滑りながら、頃合いをみて谷回りに入ろうと 思っても、簡単には切り替わりません。思い切って力んでも、やっぱり切り替わりません。ついに切り替えたものの、今度は板がガバッとハの字に開いてしまい ます。どうやって境目を突破するか・・・
谷回り切り替えの境目を、遅れなく突破するコツは何か?
切り替える2秒前から、重心移動という行為を開始することです。曲がる前から、体を倒し始めます。
切り替えに、何か秘伝はないのか?
板にどんどん山回りを続けさせ、乗せられている体は途中で回転についていくのをやめます。回り続ける足だけを向こう(山側)へ行かせて、投げ出してやる形にして体をこちら(谷側)に取り残してやれば、足と体の位置関係が逆転し、重心移動はあっさり成功します。
図で書くと、こんなイメージです。
板はカービングしたままそのまま山回りをさせる。上体(重心)は谷側へ移動させる。
そうすることで勝手に「パカッ」と切り替わってくれます。
良い谷回りは良い切り返しから
良い切り返しはターン後半の意識付けから
に、気を向けてみると良いと思います!
スポンサーリンク
こちらの記事も読まれています